「第1話:ジェットコースター殺人事件」を振り返ってみたいと思います。

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今現在のアニメを見ている人にとっては、今さら第1話?とか、言われそうですが私なりの考察を書いていきたいと思ったからです。

そのためには、どうしても第1話から始めないといけなかったんです。

もし仮にこれから、DVDをレンタルして第1話から見始める人にとっては、ネタバレになる可能性もあります。

最初は、登場人物から紹介していきます。

・目暮警部(目暮 十三:めぐれ じゅうぞう)

目暮警部警視庁の刑事のお偉いさん。

主人公の新一に協力してもらい、犯人を逮捕します。

本当は、有能な警部ですが工藤 新一という少年の推理で犯人を逮捕となると、無能ともとれなくはないですよね。

いつも被っている帽子は、後々わかってきますのでここではあえて書くことをやめておきます。

見た目は、中年太りのおじさんです。

・工藤 新一

工藤  新一
主人公の本当の姿で、帝丹高校2年の少年です。

高校生ながら、ずば抜けた推理力で犯人を追いつめ警察に逮捕させます。

そのずば抜けた推理力と警察に協力したことから、新聞1面に新一の顔写真と高校生探偵と書かれたことから「高校生探偵 工藤 新一」となりました。

もともと、新一は見た目がかっこいいためファンが多かったようですが、新聞に顔写真が載ったことにより他校の生徒からもファンレターがきます。

新一がモテるのも、解るような気がします。

かっこ良くて・優しくて・頭も良くて・気遣いができるとなれば、モテないはずなどありません。

しかも、運動神経も抜群なんですから!

兄弟はいないので、一人っ子で豪邸という言葉がピッタリ当てはまるような家に今現在一人暮らしです。

一人暮らしといっても、実家を離れて暮らしているわけではありません。

新一が一人暮らししている家が実家なんです。

じゃあ、両親はどうしてるんだ?という話になりますね。

両親は、一人息子を残し外国で暮らしています。

この状態では、両親が一人息子を捨てて外国で生活しているように取れてしまうかもしれませんが、日本に残ったのは新一自身の意思です。

両親は、息子の意思を尊重し外国で生活をしています。

父親は、売れっ子の推理小説家!

母親は、元女優でかなり人気がありました!

ですが、この事件がきっかけで新一は姿を消してしまいます。

・阿笠博士(阿笠 博士:あがさ ひろし)

阿笠博士
白髪頭の老人のような、見た目をしてますがまだ還暦にも8年もあります。

年齢的には、まだ老人ではありません。

鼻の下に立派な髭をたくわえていますが、頭と同じで真っ白なんです。

年齢は52歳、独身の発明家、お尻のほくろから毛が1本生えているのも博士の特徴の一つです。

上記に書いた特徴は、後々必要となってくるので書きました。

いつ必要になるかは、現時点では秘密にしておいてその時のお楽しみにしておきましょう!

主人公の新一の隣に住む、発明家で「阿笠 博士」です。

きちんとした発明は、現時点ではないようで新一に発明品を「ガラクタ」と言われています。

博士自身は、「大発明」らしいのですが、後々博士の発明品は役立ちますが現時点では秘密にしておきましょう。

愛車は、かなり古いビートルに乗っています。

古い外車なら、そうとう維持費がかかってきそうですが、実際どうしているのかは謎です。

・毛利 小五郎

探偵事務所を開いている、髭面のおじさん。

ほとんど、仕事らしい仕事はしてないのにどうやって生活しているのか?

探偵業を始める前は、元刑事だったそうな…現時点では、詳しいことは書きません。

10年前に、別居した奥さんからの仕送りで生活しているのかもしれません。

・毛利 蘭

主人公の新一の幼馴染で、とても仲が良い。

小さい頃から、蘭は新一のことが好きで新一も蘭が好きなんです。

両想いなのに、周りから冷やかされて素直になれないのにもかかわらず、寂しがり屋で泣き虫。

父親は、小五郎で別居中の母親を仲直りさせて、10年前と同じように家族全員で生活できるように頑張っているという健気さも持ち合わせています。

父親が刑事だった時に、護身用に空手を習っていましたが、今現在では都大会で優勝するほどの腕前で帝丹高校の空手部に所属しています。

空手部女主将と言われるほど、とても強く自分の思い通りにならないとその空手の腕前で笑顔で怒るため、怒らすとやっかいです。

・吉田 歩美

・小嶋 元太

・円谷 光彦

上記にあげた3人の名前は、今後関係してきます。

関係してきますが、現時点ではまだ主人公と無関係なため、名前のみ書いておきます。

直接関係してきた時に、詳しく書かせていただきます。

・ウォッカ

ジンの弟分で、ジンのことを(アニキ)と呼んでいる。

全身黒ずくめの男でサングラスをかけている、黒の組織の一員。

・ジン

ウォッカと同じく、全身黒ずくめの男でサングラスはかけていないため、冷たい目をしています。

黒の組織の一員。

阿笠博士の役立つ発明品は、現時点ではありません。

ここからは、アニメの中身を紹介しながら私の考えや感想も入れていきます。

明るい部屋の中には、老若男女の大勢の人がいます。

1人の男性が部屋の外にスッと出て、真っ暗な部屋のドアをガチャっと開け中に入ります。

その頃外では、何やら怪しい人影が真っ暗な部屋の窓辺に立っています。

先ほど、真っ暗な部屋に入った男性とはち合わせしてしまいます。

男性は、怪しい人影に気がつき椅子に座ったままそちらの方を見ます。

そんなことを知らない明るい部屋にいる人達の耳に、パーンという音が聞こえてきます。

その音が聞こえてきた場所へ、みんな駆けつけます。

確かに、大きな音がしたら気になってそこへ駆けつけますよね。

真っ暗な部屋に駆けつけた人達が、そこで1人だけ真っ暗な部屋にいた男性が床に倒れています。

その男性の左胸には、血でできた染みのようなものが広がっていて、苦悶の表情で倒れています。

第1話 ジェットコースター殺人事件

明かりのついた部屋に目暮警部と警察官、車椅子に乗った太っている年老いた男性と、すぐそばにはメイドさんと車椅子の太っている年老いた男性の周りには複数の老若男女がいます。

車椅子に乗った太っている年老いた男性(主人)「いい加減にしてくれませんか目暮警部!

これだけのお客様をいつまで足止めしておくのです?

あなた方の実りのない捜査にこれ以上つき合っている暇はないんだ!」

目暮警部「まあまあご主人、仮にもあなたのパーティーの招待客である、八菱銀行の山崎頭取が被害にあわれたんですから、もうしばらくのご辛抱を。」

主人「この中に犯人がいるとでも言うのかね!?」

新一「その通りです!

(ここで主人公の新一が登場です!)

部屋には中から鍵をかけられ、密室!!

(目暮警部のいる方向にコツコツコツと歩きながら)

犯人は3階の隣の窓から侵入し、窓から出て行った…

(目暮警部の横で立ち止まり、車椅子に乗った主人と向かいあいます。)

窓の下にも足跡はなく、状況が全て内部の者の犯行であることを示しています。」

主人「バカな!あそこは隣の窓でも10メートルはあるんだ!

とび移るのは無理だ!!」

新一「隣の窓から屋根のフチを伝っていけば、山崎氏のいた部屋のベランダまで残り2メートルもありませんよ!」

主人「フン!ガキの推理だな!!帰りはどうする?

ベランダから2メートルもある、10センチばかりの屋根のフチにとび移れるわけがない!!」

新一「犯人は隣の部屋を出るとき、結びつけたロープを持って行きました。

帰りはベランダに固定したロープを伝ってもどったんです!」

目暮警部「しかしベランダに固定したロープはどうやってはずしたんだね?」

新一「簡単なことですよ、目暮警部。

ロープの先に棒を結びつけて、ベランダに引っかけ、ゆるめると難なくばずれます。

ベランダを調べてみてください。

ロープを固定したときのキズが見つかるはずです!!」

目暮警部「だが山崎氏はなぜ密室状態であの部屋に…!?」

新一「おそらく内密の話があるとでも言って、内部から鍵をかけて待つよう、犯人が指示したんでしょう。」

主人「ゴタクはもうたくさんだ!いったい誰だね、私の親友、山崎氏を殺したのは!?」

新一「この家の構造をよく知り、あの時間に誰にも怪しまれずに家中を歩き回れた人物はただ一人…それは……」

目暮警部「それは!?」

新一「ご主人、あなたです!!」

主人「じょ…冗談はよしたまえ!第一ワシの脚はまだ…」

新一「真実はいつも…

(地球儀を左手で掴み、それを前にブンと投げます。)

ひとつ!」

驚きのあまり主人は避けます。

主人「わぁ〜〜〜〜ッ!!」

主人を通り越し後ろの壁に地球儀がドガッっと、ぶつかります。

メイド「だ…だんな様…、脚が…!?」

車椅子に乗っていたはずの主人、自分の両脚で立ち上がっています。

右脚には、ギブスをつけたままです。

犯罪の濡れ衣だとしたら、嫌ですよね。

でも、主人は車椅子に乗ってみんなを騙していたことにもなるんですよね。

でも、それで直接誰かに迷惑はかかっていないんで良いんですけど、殺人事件となると話は別ですからね。

主人「し…しまった!!」

新一「あんたの脚は3か月前に治ってんだよ!!そうですよね、目暮警部?」

目暮警部「観念しろ!おまえの主治医がすべて吐いたぞ!!それに親友である山崎氏とは金のことでモメていた事も確認をとってある!」

捕まるのが嫌で、廊下にむかってだっと走りだします。

そりゃ、できれば誰だって捕まりたくありません。

でも、捕まるようなことをしたんですから、逃げては駄目だと思います。

主人「くっ!!」

いつ新一の脚元に戻ってきたのかわかりませんが、地球儀を左脚でドンと蹴りあげます。

さすが、サッカー部に属しているだけあって威力がハンパないですよ!

新一「逃がすかよォッ!!

(逃げる主人の後頭部に地球儀が勢いよくゴンと当たり、その勢いで前に倒れ倒れたまま廊下近くまでズザザッと勢いあまって体がひきづられる。

新一はまだ片脚をあげたまま、清々しい顔をしています。)

ゴォール!!」

犯人である主人は、警察官に両手に手錠をかけられ連行されます。

目暮警部「いや〜〜ぁ、また君の力を借りてしまったな工藤くん!いつもいつもすまんのォ!」

新一「いえいえ!また難事件があれば、この名探偵工藤新一にご依頼を!!」

翌朝新一の部屋、パジャマ姿でベッドに横になってまだ寝ています。

いきなり、どこからともなくドーンという大きな音が聞こえてきました。

新一は、ビックリして飛び起きます。

新一「なんだぁ!?」

すぐにベッド横の窓を開けます。

窓の外には、隣の家で倒れている一人の老人らしき人がいます。

そこから、なにやら黒っぽい煙が立ち上っています。

少しだけ、新一は身を乗り出し怒っているような顔をしています。

新一「いい加減にしてくれよ阿笠博士!」

阿笠博士は、悪びれるどころか傷だらけなのに笑顔です。

背中には、何かを背負っています。

阿笠博士は、自分自身の家の一部を壊しています。

阿笠博士「いやぁ、おまえを起こそうと思ってな!

目覚まし時計よりは確実に起きるじゃろ!」

新一のアップ、頭を抱えてしまいます。

新一「ハァ〜〜〜〜…」

新一は制服に着替え、阿笠博士を家の中に招き入れます。

阿笠博士「いつ見てもすごい本だな…。

まぁ、これだけ読破したからこそおまえの父上は世界的なミステリー作家になれたんだ。」

最初見たときは、図書館だと思いましたよ。

新一は、阿笠博士の傷の手当てをしています。

新一「動かないでよ博士!!」

阿笠博士「おぅ、悪い。」

新一「今度は何を実験してたの?」

阿笠博士「いいか、誰にも話してはならん!ワシと新一だけの秘密だぞ!!こいつはな、個人用移動ロケットだ!完成すれば交通渋滞は解消され、ワシは大金持ちになれる!ワッハッハッハッハッハッハ……!?

(カチッとボタンを押すと、シューッと音がして飛び出す)

わぁぁぁぁぁっ!!

(本棚にバンという音を立てぶつかり、ドサッと床に落ちる)」

新一「……ダメだこりゃ。」

毛利探偵事務所、小五郎と娘の蘭の2人。

小五郎「くそぉ〜〜〜〜ッ!この野郎ッ!

(机をドンドンと拳で殴る)

この野郎ッ!!

イテーーッ!!」

自業自得で、右手を痛めた父親をあきれ顔で見ている蘭。

蘭「いい加減にしたら?お父さん!」

蘭の言うとおりだと思いましたよ。

小五郎は、今度はパーの状態で机をばんと叩く。

小五郎「高校生の分際で探偵なんぞやるから、オレの仕事が減っちまうんだ!!」

蘭「しょうがないじゃない、新一は優秀なんだから!」

小五郎は、娘の幼馴染の新一のついている新聞紙をビリビリッと破ります。

小五郎「こっちは生活かかってんだ!

このッ、このッ!!」

蘭「いってきまーす!」

小五郎「どこへでもいってこーい!!」

ここからは、外です。

テレビ「名探偵・工藤新一、平成のシャーロック・ホームズ!

まさに彼こそ日本警察の救世主と言えましょう!!」

女子高生1「カッコいーよね工藤新一って!」

女子高生2「あたしラブレター書いちゃおーかなっv」

新一と蘭は、学校へ向かう途中新一はテレビと女子高生の話を聞き、ニタニタしています。

蘭は、面白くなくて手に持っている空手の道着で新一の顔にぼふっと当てます。

蘭「バッカみたい!ヘラヘラしちゃって!!」

新一「なに怒ってんだよ、蘭!?」

蘭「別にーっ!新一が活躍しているせいで、わたしのお父さんの仕事が減ってるからって、怒ってなんかいませよ〜〜〜〜っ!!」

新一「お父さんに仕事が来ないのは、オレのせいじゃなくて腕のせいだと……」

蘭「オホホホッ!!

(ドガッと隣にあった電柱に左手の拳で殴る、ひびが入ったのは電柱の方で蘭は笑顔)

だから怒ってないって言ってるでしょーっ!」

ひびの入った電柱からボロッ…と、欠片が落ちてきています。

新一「さ…さすが空手部主将…!!」

帝丹高校の校庭内に入ってきました。

新一と蘭の前にサッカーボールが、コロコロと転がってきました。

新一は、脚でサッカーボールをザッと止め、ヒョイっと蹴りあげバンと蹴ります。

シュルルルル…とサッカーボールは、ゴールに向かってとんでいきます。

そのままゴールにザン…とサッカーボールがゴール!

蘭「サッカー部やめてなかったら、今頃は国立のヒーローになれたのに…」

新一「サッカーは探偵に必要な運動神経をつけるためにやってただけだよ。

ほら、ホームズだって剣術をやってたし!」

蘭「小説でしょ、あれは!」

新一「でも、みんなが知ってる名探偵さ!!

彼はすごいよ!いかなる時でも冷静沈着…

あふれる知性と教養、鋭い観察力と推理力は天下一品!

おまけにバイオリンの腕はプロ級なんだ!!

小説家コナン・ドイルが生み出したシャーロック・ホームズは、世界最高の名探偵だよ!!」

蘭「そんなに好きならお父さんみたいに小説家になればいいじゃない!」

新一「オレは探偵を書きたいんじゃなくて、探偵になりたいんだ!!

平成のシャーロック・ホームズにな!

策を弄した犯人を追いつめる時のあのスリル!あの快感!!

一度やったらやめられねーぜ探偵はよ!

見ろよこのファンレター!モテるんだぜ探偵は!!」

蘭「女の子にデレデレするのはいいけど、ちゃんと本命一本に絞りなさいよ!」

新一「本命かぁ……」

新一は、幼馴染の蘭の顔をチラ…っと見ます。

蘭「なによー、人の顔ジロジロ見ちゃって!」

新一「えっ!?いや別に……早く行かねーと授業始まるぞ!」

蘭「ちょっとォ!!

明日の約束、忘れてないでしょうね!?」

新一「約束…?」

新一の顔めがけて、右脚を使ってブンと攻撃をする蘭。

蘭「言ったじゃないの!わたしが空手の都大会で優勝したら、

(新一の運動神経の良さで、見事に攻撃をかわさるが蘭はもう一度右脚を使ってブンと攻撃をします。)

トロピカルランドに、

(また攻撃をかわされるが、もう一度右脚を使ってブンと攻撃をしています。)

連れてってくれるって!!

(右脚を地面におろす、たぶん何度やっても攻撃をかわされてしまうからでしょう。

女子高生のスカート丈は、ミニなので蘭の制服のスカートがちょうど新一の頭にパサ…っとのります。

それに気付いた蘭は、今度はかばんと道着を持った左手側で新一をバンと攻撃します。)

エッチ〜〜〜っ!!」

新一は、スケベ顔でノックアウトして地面に倒れています。

新一「お…覚えてま〜〜〜〜…

(完全ノックアウトしたみたいに頭がガクゥとなっています。)

す…」

スカートの中を見られたくなかったら、制服姿で脚をあげちゃ駄目ですね。

場面は、夜でとある女性の家です。

窓辺にある机を前に椅子に座っている女性一人、机の上には月に照らされなにやら光る二粒の玉がコロコロ…と転がっていて、その光る粒の上になにやら高い位置から水がポタ…と落ちてきています。

場面はガラリと変わって、ワイワイワイと賑わいをみせるトロピカルランド。

お化け屋敷出口から、3人の子供達が出てきます。

歩美「超面白かったね!」

光彦「超心臓に悪い…」

元太「もう帰ろうぜ!!」

光彦「元太くんは身体が大きいくせに怖がりなんだから!」

歩美「でもミステリーコースターなら大丈夫でしょ?」

光彦「歩美ちゃん、ボクたち帰りの交通費しか残っていませんよ。」

歩美「平気へーき!あたしに任せなさいって!!」

ミステリーコースターに向かう蘭と新一。

蘭「ホラホラ新一、ミステリーコースターすいてるよ!」

新一「ん…?

(子供達がどこかの穴からミステリーコースターの中にもぐりこむところを目撃します。)

あいつらタダでもぐりこむ気だな!

…ったく最近のガキは!!

(ミステリーコースターの中)

ホームズのすごいところっていうのは、助手のワトソンに初めて会ったとき、握手しただけで、彼が軍医としてアフガンに行っていたことを見抜いたってことなんだ!

(列の最後尾に並び近くにいた女性客の手をぐっ…と掴み握手をしています。)

こんなふうにね!!」

女性客1「えッ!?」

新一「あなた体操部に入ってますね!」

女性客1「ど…どうしてそれを…!?」

女性客2「知り合いなの、ひとみ…?」

ひとみ(女性客1)「え…?えッ!?」

新一「彼女の手のマメさ!

女の人でこんなにマメができるのは、鉄棒をやってる人くらいだよ!!」

蘭「でもテニスやっててもマメぐらい…」

新一「本当はさっきこの人のスカートが風でめくれた時に見ちゃったのさ!

段違い平行棒経験者が足のつけ根にできる独特のアザをな!!」

蘭「最初から知ってたなんてインチキよ!

(ひとみと呼ばれた女性の手を新一がいつまでも握っているのが面白くなくて、新一を睨みつけています。)

……いつまで手を握ってる気!?」

新一「え?

(話をしている方に気がいってしまって、ひとみと呼ばれた女性の手を握っていることを忘れていて、蘭に言われぱっと離す。)

そ…そうか!」

男性客1「コラ!オレのダチにちょっかい出してんじゃねえぞ!!」

新一「お…お友達ですか!?なんなら列を替わってあげましょうか?」

ひとみ「い…いいわよ別に……

それに愛子と岸田くんの邪魔しちゃ悪いしね…」

新一の妄想中です。

新一【蘭…オレは前からおまえのことを……】

蘭【新一…わたしもよ…】

ここから現実です。

蘭「新一ッ!!

ほら、前があいたよ!」

新一「あ…うん…」

ミステリーコースターの内部です。

元太「こ…これからどうすんだよォ…」

歩美「このまま乗る列に並んじゃえばいいのよ!」

光彦「どっちですか列って…!?」

歩美「それを探してるんでしょ!」

蘭と新一は、ミステリーコースターに乗り込む。

新一「それでな、その時ホームズは…」

真っ黒なスーツを着た太った男が、親子をドンと押し退けています。

ウォッカ「どけどけ!俺たちが先だ!!」

新一と蘭。

新一「わかるか?コナン・ドイルはきっとこう言いたかったんだ!

ホームズってヤツはな…」

蘭「いい加減にしてよ!

ホームズだのコナン・ドイルって、この推理オタク!!

わたしは新一と来るのずーっと楽しみにしてたのにさ…

どうしてわたしの気持ちに気付いてくれないの…!?」

新一「ら…蘭……

あ…あのさ、実はオレも蘭のこと…」

蘭「バーカ、なにアセってんのよ!!

ウソに決まってんでしょ!

こんな手に引っかかるようじゃ、探偵はつとまんないわよッ!!

(ミステリーコースターが発車するプァーン…という音が聞こえてきてからカタンカタンと動きだします。)

でもね…

(今度は、カタンカタンと登り始めています。)

楽しみにしていたのはホントだよ!」

新一「え…?

(蘭は怖いのか新一の手をぎゅっと握っています。)

へ…?」

蘭「…き…」

新一「お?」

ミステリーコースターはガタン…と頂上に達し、今度はゴオッと急降下し、オオオオオオという轟音を出してレールを走っています。

蘭「きゃあぁーーっ!!」

トンネルの中では、いろいろな化け物があります。

まだトンネルの中、新一の額にピチャっと水滴のようなものがつきます。

新一「んッ?

水か…?

(急にブシュという音が聞こえます。)

うゲッ!!」

その頃、子供達はまだミステリーコースターの内部に居ますが、まだミステリーコースターには着いていません。

どこからかゴオオゥ…という音が聞こえ、その後ドスンという音が聞こえてきます。

元太「なんだ今の?

は…早くここからでようぜ!」

鈍い光を放つ玉がパラパラと降ってきます。

その一粒が歩美の足元に転がってきて、靴にコツ…っとあたり、それを左手の親指と人差し指でつまみ拾いあげます。

歩美「なに…これ…?」

その頃、ミステリーコースターはオオオオオオと轟音をあげながら、レールの上を走ります。

トンネルを抜け、外の明るさに目がなれてきたころ、愛子は左隣から何かブシュシュウウ…と聞こえ、そちらを見ます。

そこには、あるはずの頭が無い岸田が乗っています。

愛子「きゃあぁあぁ!!」

ファンファンとパトカーのサイレンが聞こえ、パトカーがトロピカルランドに到着します。

その頃、子供達。

光彦「あーーッ、パトカーですよあの音!」

子供達を見つけた新一。

新一「ちょっと君たち!」

光彦「ぼ…ボクたちタダで入ってません……」

元太が光彦の頭をげんこつで、ゴンと殴ります。

新一を左手の人差し指で指す歩美。

歩美「あ!!お兄ちゃん、もしかして高校生探偵の…」

歩美の目線近くまでかがんで、ウインクする新一。

新一「工藤新一さ!」

一方、事件現場。

客1「事故か?」

客2「首がなくなったようだぜ!」

客3「ホントか!?」

愛子「ど…どうして岸田くんが…!?

ううっ…ひどいわ…!」

ジン「ただの事故につき合っている暇はない!

もう、帰らせてくれ!!」

目暮警部「ちがう!これは殺人だ!」

新一が事件現場に戻ってきます。

新一「そして犯人は被害者と一緒にコースターに乗った7人の中にいる!!」

新一を見つけかけよる蘭。

蘭「もう新一!どこへ行ってたのよ!!」

目暮警部「今言ったことは本当かね、工藤くん!?」

ウォッカ「なにっ、工藤!?」

客4「おお、あれが有名な高校生探偵工藤新一か!?」

客5「迷宮入りの事件を次々解決してる日本警察の救世主!」

ジン「こいつが工藤か…」

目暮警部と新一、目暮警部がコースターの座席表を左手の人差し指で指しています。

目暮警部「つまり、君と蘭クンを除外して考えると容疑者は5人!

1列目に乗っていた被害者の友人Aと、同じくB。

被害者と同じ3列目に乗っていた被害者の友人でもあり恋人でもあるC。

そして被害者の後ろに乗っていた黒ずくめの男DとE…。

でもそうなると全員セーフティーガードをしていたのだから…

殺害できたのは被害者の隣に座っていたあの女性だけとなるが…」

ジン「おい、早くしてくれ!

俺たちゃ探偵ゴッコにつき合ってる暇はないんだ!!」

新一の心の声(なんだ、こいつの凍りつくような目は!

【ジンの顔のアップです。】

平気で何人も殺してきたような目だ!!

こ…こいつはいったい…!?)

警察官「警部!この女性のバッグから包丁が!!」

愛子「う…うそッ!

(愛子のバッグのアップ、中には包丁が1本入っていて、刃の方は白い布に巻かれ血で真っ赤に染まっています。)

わたし知らないわよ、こんな物!!」

ひとみ「愛子…!岸田くんとはうまくいってると思ってたのになんで…!?」

愛子「ち…違う!わたしじゃない!!」

ジン「犯人はその女で決まりだ!俺たちは帰らせてもらうぜ!!」

目暮警部「よーし!その女性を容疑者として連行しろ!!」

新一「待ってください、警部!

犯人はその人じゃありません!」

目暮警部「ええッ!?じゃあ誰が…?」

コツコツコツ…と前に歩く新一。

そして、立ち止まります。

新一「真実はいつもひとつ…

犯人は…

(右手の人差し指で犯人を指し示します。)

あなただ!!」

新一に指を指されたのは、ひとみです。

ひとみは、動揺が隠せません。

ひとみ「な…何言ってるのよ!

刃物は愛子のバッグから…」

新一「あんな物で人間の首は切断できませんよ。

それも女性の力ではね!

あなたは愛子さんに罪をなすりつけるために、あらかじめ包丁を彼女のバッグに入れておいたんだ!」

目暮警部「しかし彼女はコースターの一番前に座ってたんだ、無理じゃないのかね?」

新一「いや、コースターのスピードとピアノ線か鋼鉄の輪を利用すれば可能です!

(ひとみは、新一の推理に驚きを隠せない様子です。)

いいですか皆さん、ボクが犯人で目暮警部が被害者ですよ。

(推理を披露しながら、実演をする新一。)

まずセーフティーガードをおろす前に…

バッグのようなものを背中にはさみ込み…

ガードをおろす…

するとホラすき間ができて…

簡単に抜けられる!

次にあらかじめ用意しておいた輪にフックのような器具をとりつけた物をとり出す。

そしてガードに脚をかけて身体を後ろにのばし、被害者の首にかける…

もちろん真っ暗なトンネルの中でね!

(フックをコースターのレールにカツンと引っかける)

仕上げにフックをレールに引っかける。

あとはコースターのスピードとパワーが首を吹っ飛ばしてくれる!

体操をやっているあなたならコースターの上でもこれくらいのことはできる!!」

ひとみ「でたらめよ!何を証拠に…」

新一「ネックレスはどうしました?

乗る前につけていた真珠のネックレスですよ!

これじゃないですか?

(ひとみにフックと真珠のネックレスの一部らしきものを見せる)

もうひとつはその涙です!

あなたは被害者が死ぬのを知っていた。

だから殺す前に涙を流した…

あなたの目の横についた涙の跡!

(ひとみの顔のアップ、耳元にまで涙の跡がついています。)

コースターにでも乗らないかぎり…

涙は横に流れないんですよ!!」

ひとみ「う…

ううっ…

(真実を言い当てられ、ガクッと膝から崩れ落ちます。)

みんなあの人が悪いのよ…

(そのまま両手で顔を覆い、涙を流しています。)

あの人がわたしを捨てるから!!」

女性客でひとみの友人「ひとみ…あなた岸田くんとつき合っていたの!?」

ひとみ「そうよあなたたち二人と会うずっと前から!!

だから…初めてデートした場所で…

あの人からもらったネックレスであの人を殺し…

死のうと思っていたの……!!

うううう…ッ!!」

愛子とひとみの友人は、う…うっ…と悲しんでいます。

蘭は、クスンクスン…ともらい泣きしてます。

事件が解決し、今は夜。

グス…グスンと泣きながらトロピカルランド内を歩いている蘭、その隣を歩く新一。

新一「おいおいもう泣くなよ。」

蘭「あんたはよく平気でいられるわね…」

新一「俺は現場で見慣れてるから。

バラバラなヤツとか…」

蘭「サイテーっ!!」

新一「早く忘れたほうがいいよ。

よくあることだから…」

蘭「ないわよこんなこと!!

(声を出して泣く)

え〜〜〜〜〜ん!」

蘭の言うとおり殺人事件がよくあるって…まぁ、どこかで起きてはいるかもしれませんけど、すぐ近くで頻繁に起きてたら嫌ですし、慣れたくありませんよ!

新一は、何かを見つけます。

新一「ん…!?

(暗闇に向って黒い影がたったったったっ…っと、走っていく姿を見ている)

【心の声:あれはコースターに乗ってた黒ずくめの男の一人…】

(その後を追って新一は、たっと走り蘭のほうに振り向き片手を上げます。)

ゴメン蘭、先に帰っててくれ!」

新一を追おうと走り出そうとする蘭。

蘭「え…ちょっとォ…

(靴ひもがブチッとちぎれてしまいます。)

あっ!!」

新一「すぐに追いつくからよーーッ!」

そのまま新一は、走っていってしまいます。

蘭の心の声(行っちゃう…

そのときわたしはなぜか…

そんな予感がした…

新一にこれっきりもう会えないようないやな予感が……)

この予感が当たってしまうことになるなんて…思いたくないですよね。

場面が変わり、社長とウォッカ。

ウォッカ「待たせたな、社長さんよ!」

社長「お…遅いじゃないか!2時間も待ったんだぞ!!

約束通り一人で来た!」

ウォッカ「知ってるさ、コースターの上から確かめさせてもらったからな!」

社長「は…早く例のものを…!!」

ウォッカ「あせるなよ、金が先だ!」

社長は、手にしているアタッシュケースのふたを開けウォッカに見せている。

社長「ホラ、これで文句あるまい!」

新一は、取り引き現場を目撃してしまいます。

よく怖いものを見に行けるなぁー。

と感心してしまいます。

新一の心の声(すげ〜〜〜〜〜!一億はあるぞ!!)

ウォッカ「取引は成立だ。」

社長「は…早くフィルムくれ!」

ウォッカ「おまえの会社が拳銃密輸をしている証拠フィルムか?

(ウォッカは、フィルムの入ったケースをピンと指ではじき飛ばします。)

ほらよ!」

拳銃密輸って、やばすぎだと思いました!そんな物が、悪の手に渡っているんですから…だから、悪はなくならないんでしょう…。

社長「わあッ!

(慌ててフィルムを受け取る)

フィルムはこれだけだろうな!?」

ウォッカ「もちろんだ!」

社長「……」

社長はザッザッザッと大急ぎで、その場を立ち去ります。

新一の心の声(いったいあの連中は…?)

ザッザッザッと新一に接近してくる人がいるようです。

探偵なのに、ジンの気配に気づかないなんて…隙がありすぎですね。

ジン「探偵ゴッコは…

(声のする方を見る新一)

そこまでた!

(鉄でできた、棒のようなもので新一の後頭部をゴッと鈍い音を立て、ドサ…と地面に倒れてしまいます。)

こんなガキにつけられやがって!」

絶対、普通だったら金属の棒で襲われたら死んでますよ。

でも、ここで新一が死んでしまったら続かないですね…。

ウォッカは、拳銃を出しながら言っています。

ウォッカ「あの探偵じゃないですか、アニキ!

殺っちまいますか?」

ジン「引っ込めろ!サツがまだうろついてるんだ!!

(上着の内ポケットから、何やら銀色のケースを取り出しました。)

こいつを使おう。

組織が新開発した毒薬をな…!

(ケースから、紅白のカプセルを一つつまみ上げ)

死体からは毒が検出されないってシロモノだ!!

(新一の髪をぐっと掴み)

まだ人間には試したことがない、

(新一の髪を掴んだまま、顔をジンのほうに向かせ、カプセルを新一の口に押し込みます。)

試作品らしいがな!

(筒状の物に水が入っていて、それを新一の口に流し込みます。

新一は、その水をゴク…っと飲み込み、また地面にドサ…っと横たえられます。)

ふッ…あばよ、名探偵!」

ザッザッザッとウォッカとジンは、その場から離れます。

新一は、少しの間そのまま地面に横たわっていましたが、急に地面の草をぐっと掴み苦しみだします。

新一「う…

か…身体が熱い…!

骨が…

溶けてるみてーだ…

だ…だめだ…!!」

新一は、そのまま意識が遠のき…意識を失ってしまいます。

警察官のかっこうをした男が、倒れている人物を見つけます。

警察官1「おーい、誰か死んでるぞ!」

新たな死人が出ちゃうなんて、新一が心配で泣きそうになったのを思い出しますよ。

その声を聞きつけて、同じく警察官のかっこうをした男2人懐中電灯で照らしながら駆け寄ってきます。

警察官2「なんだと!?」

目を開けますが薄ぼんやりと明るさを感じる程度です。

?の心の声(ハハハ…やっぱオレ死んじまったのか…)

警察官3「いや、まだ息がある!」

警察官2「救急車だ!救急車を呼べ!!」

倒れている人物は、新一が着ている服装のようです。

?【新一似の少年】の心の声(生きてる…?そうか、あの薬…人間には効かなかったんだ…)

徐々に視界がはっきりとしてきています。

警察官2「おい…しっかりしろ!立てるか、坊や?」

懐中電灯の明かりを新一似の少年にあて、スポットライトのようになっています。

?【新一似の少年】の心の声(ぼ…坊や!?)

そうなりますよね、新一もまだ少年ではあるんです。

高校生ですから、でもそんな少年に向って坊やはないですよね。

?【新一似の少年】「えッ…!?」

これで、第1話は終わりです。

普通だったら、考えられないことばかりです。

これから、新一似の少年はどうなってしまうのか?

新一自身は、いったいどこへ行ってしまったのか?

とても、気になるものです。

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